こんにちは、「健康第一」です。プラスの部屋ではテーマをもって書いていこうとの大家さんからの要望があり、私はプラスの標準に関係する素朴な質問シリーズを書いていこうかと思ってます。質問シリーズの第二回目では、「標準の値ってどうやって決めるの?」を取り上げたいと思います。ユーザーの皆さんにはプラスの製品の互換性が保たれる理由がお判りなると思います。
皆さんはすでにご存知のように、プラスフォーマットはPC中心のデータの世界とビデオなどの
CEの世界の両方で使え、PCで記録しても、ビデオレコーダーで記録しても、お互いに再生したり、追記や編集ができるという優れた互換性をもつフォーマットを目指して作っているものです。
互換性の大切さは、皆さんが運動会や旅行などで家族の写真やビデオをとり、DVD+R/+RW
ディスクに記録して、おじいさん、おばあさんに送った時、再生できなかったり、また何年かして
見ようとした時再生できなかったという場合を考えると、互換性の重要さが如何に大切かということがお判りになると思います。
標準化の中では互換性を良くは勿論のこと、ユーザーの皆さんが使い易く且つリーズナブルなコストでつくれるようにということを狙って検討します。皆さんは当たり前じゃないか思われることですが、「当たり前のことを当たり前に実現する」、これは実は結構大変なことなのです。「当たり前」を実現するため、PCドライブ、ビデオレコーダー、ビデオプレーヤ、ディスク及びキィー部品などの日本及び海外のメーカの技術者が集まって検討を行っています。
例えば、高速の標準化では、ディスクの技術者は高速の記録を行うのに「もっと光を・・・」と高出力のレーザーを欲しがりますし、ドライブや部品の技術者は「高出力のレーザーはコストが高くなる、もっと感度の高いディスクを・・・」と反論します。反論に対しディスクの技術者は「そんな感度を高くすると、低速書き込み時の互換性が確保できない」(DVD+Rでは16Xの高速ディスクも1Xの低速書き込みもできる)とカンカンガクガクの議論が始まります。ディスクへの記録は、レーザーの熱で色素を焼いたり(DVD+Rの場合)、結晶の変化(DVD+RWの場合)を起こして行うので、高速書き込みほど、多くの光(熱)が必要になるのが議論の背景にあります。
例のように標準検討の議論の多くは、ドライブ、レコーダーなどのハード対ディスクの図式になりますが、カンカンガクガクの議論の後、標準を決めるため収束に向かいます。収束の方法は以下の三つの方法があります。
1. 足して二で割る。
ディスクとハードのそれぞれが要望する値を足して二で割る日本的な手法。
2. ルート2
DVDの性能は(ディスクの性能)X(ハードの性能)で決まるので、足して二で割るので
なく、
ルート2で配分する少し技術的な方法、でも半分をとります。
3. バータ
1.や2.でも決められ場合に、項目Aは相手の要求を認めるが、項目Bは自分の要求を
認める。
高速書き込みの感度の例では、必要光量自体はハード側の言い分にするが書き込みの方法(レーザの立ち上がり、立下りなど)はディスクの提案を認めるというもの。
DVD+R/RWの標準検討では、業界の多くの会社が作れ、多くのユーザーがプラスの良さを体験
できるようにと考えている仲間で検討されていますので、上の三つの方法のようにいずれも、声が
大きい者やメジャーな会社の発言で決まるのではなく、参加している全メンバーが納得できるよう
な日本的な合意方法で決まっていきます。
こうした議論を経てDVD+R/RWの標準ができるのが、プラスの標準は互換性が高く、また業界に先駆けた標準が早くできるという背景のひとつとなってます。 |